鲁虺日本古語辞典
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な 格助詞《接続》体言に付く。〔連体修飾語を作る〕…の。

出典万葉集 八〇二

「いづくより来(きた)りしものそまなかひにもとなかかりて安眠(やすい)し寝(な)さぬ」

[訳] ⇒うりはめば…。

参考

同義の「つ」よりも固定化しており、「港(水(み)な門(と))」「眼(目(ま)な子)」「源(水(み)な元)」「掌(手(た)な心(ごころ))」など、現在でも複合語中にわずかに残っている。上代語。

な 終助詞《接続》動詞型活用語の終止形、ただし、ラ変型活用語には連体形に付く。〔強い禁止〕…(する)な。

出典徒然草 一〇九

「あやまちすな。心して降りよ」

[訳] 失敗するな。用心して(木から)降りろ。

参考

「な…そ」より強い禁止の意を表す。

な 終助詞《接続》文の言い切りの形、引用の格助詞「と」に付く。

〔詠嘆〕…なあ。…のだなあ。

出典古今集 春下

「花の色は移りにけりな」

[訳] ⇒はなのいろは…。

〔念押し〕…ね。

出典竹取物語 火鼠の皮衣

「かぐや姫に住み給(たま)ふとな」

[訳] (あべの右大臣が)かぐや姫の所に夫として通っていらっしゃるというのだね。

な 打消の助動詞「ず」の古い未然形。

な 名詞(一)

【肴】おかず。副食物の総称。

(二)

【菜】食用とする草の総称。

(三)

【魚】魚(さかな)。食用にする魚(うお)。

参考

現代語の「さかな」は「酒(さか)な」から出た語で、本来は酒のつまみの意。

-な 接尾語人を表す語に付いて親愛の意を表す。「兄(せ)な」「真間(まま)の手児(てこ)な(=伝説上の女性)」。◆上代の東国方言と考えられている。

な 格助詞《接続》体言に付く。…に。

出典万葉集 三四四七

「草かげの(=枕詞(まくらことば))安努(あの)なゆかむと墾(は)りし道」

[訳] 安努の地に行こうと思って開墾した道。◆格助詞「に」に相当する。上代の東国方言。

な 断定の助動詞「なり」の連体形「なる」の「る」が助動詞「なり」「めり」などの上で撥(はつ)音便化して無表記になり、「な」とだけ書かれたもの。

な 終助詞《接続》活用語の未然形に付く。

〔自己の意志・願望〕…たい。…よう。

出典万葉集 一

「菜摘ます児(こ)家聞かな」

[訳] ⇒こもよ…。

〔勧誘〕さあ…ようよ。

出典万葉集 八

「潮(しほ)もかなひぬ今は漕(こ)ぎ出(い)でな」

[訳] ⇒にきたつに…。

〔他に対する願望〕…てほしい。

出典仏足石歌 

「もろもろ救ひ渡し給(たま)はな」

[訳] 多くの人々をお救いになって、浄土へお渡しになってほしい。◆上代語。

語法

主語の人称による判断

な 完了の助動詞「ぬ」の未然形。

な 副詞①

…(する)な。…(してくれる)な。▽すぐ下の動詞の表す動作を禁止する意を表す。

出典万葉集 三〇三二

「君があたり見つつも居(を)らむ生駒山(いこまやま)雲なたなびき雨は降るとも」

[訳] ⇒きみがあたり…。◇上代語。

〔終助詞「そ」と呼応した「な…そ」の形で〕…(し)てくれるな。▽終助詞「な」に比してもの柔らかで、あつらえに近い禁止の意を表す。

出典古今集 春上

「春日野(かすがの)は今日(けふ)はな焼きそ若草のつまもこもれり我もこもれり」

[訳] ⇒かすがのは…。

語法

下に動詞の連用形(カ変・サ変は未然形)を伴う。

注意

禁止の終助詞「な」(動詞型活用語の終止形に接続)と混同しないこと。

参考

①②とも、上代から用いられているが、②は中古末期以降、「な」が省略され、「そ」のみで禁止を表す用法も見られる。

な 【儺】 名詞①

「追儺(ついな)」「鬼遣(おにや)らひ」のこと。

「追儺」のときに追い払われる鬼。

な 【汝】 代名詞そなた。おまえ。▽対称の人称代名詞。目下の者や親しい者に対して用いる。

出典万葉集 二六六

「淡海(あふみ)の海夕波千鳥なが鳴けば」

[訳] ⇒あふみのうみ…。

な 【無】 形容詞 語幹⇒なし。

出典枕草子 かへる年の

「心もなの事や、と聞く程に」

[訳] なんと誠意のないことよ、と聞くときに。

参考

感動の表現のときに用いられる。用例の「…も…や」も感動を表す句法の一つ。

な 【名】 名詞①

名。名前。名称。

出典野ざらし 俳文・芭蕉

「春なれやなもなき山の薄霞(うすがすみ)―芭蕉」

[訳] さすがにもう春だなあ。名前もない山々にまで薄く霞がかかっている。

虚名。名目。名ばかりで実質を伴わないこと。

出典万葉集 三七一八

「家島はなにこそありけれ海原をあが恋ひ来つる妹もあらなくに」

[訳] 家島とは(家島というからは妻もいるはずなのに)名ばかりだなあ。海原を、私が恋い慕って来た妻もいないのに。

うわさ。評判。名声。名誉。

出典源氏物語 須磨

「いと警策(かうざく)なるなをとりて」

[訳] たいそうすぐれているという評判をとって。

参考

古くは、男が女に名前を尋ねることは求婚を意味し、女が名前を教えることは結婚の承諾を意味した。