鲁虺日本古語辞典
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や 感動詞①

あっ。あれっ。▽驚いたり、はっと気づいたりしたときなどに発する語。

出典源氏物語 帚木

「物におそはるる心地して、『や』と、おびゆれど」

[訳] 何かに襲われるような気がして、「あれっ」と(叫び)、おびえたが。

おい。やい。これ。もし。▽呼びかけに発する語。

出典宇治拾遺 一・一二

「や、なおこし奉りそ」

[訳] これ、お起こし申すな。

かけ声、または、はやし声として発する語。

や 間投助詞《接続》文中・文末の種々の語に付。

〔詠嘆〕…だなあ。…よ。

出典徒然草 七

「つくづくと一年(ひととせ)を暮らすほどだにも、こよなうのどけしや」

[訳] しみじみと一年を暮らすだけでも、この上なくゆったりとしている(ものである)よ。

〔呼びかけ〕…よ。…や。

出典源氏物語 常夏

「朝臣(あそん)や。さやうの落ち葉だに拾へ」

[訳] 朝臣よ、そういう落ち葉だけでも拾いなさい。

〔列挙〕…と…(と)。…や…(や)。

出典源氏物語 葵

「女ばらのいやしからぬや、また尼などの世を背きけるなども」

[訳] 女性で身分の低くない者やまた尼などという俗世を捨てた者なども。

〔語調を整える〕上の体言を下に結び、軽い感動の意を添えて語調を整える。上が連体修飾語の場合もある。

出典古今集 雑上

「更級(さらしな)や姨捨山(をばすてやま)に照る月を」

[訳] 更級にある姨捨山に照る月を。

出典万葉集 一三二

「石見(いはみ)のや高角山(たかつのやま)の木(こ)の間(ま)より」

[訳] ⇒いはみのや…。

ある場面を詠嘆の意をこめて示す。

出典奥の細道 平泉

「夏草や兵(つはもの)どもが夢の跡―芭蕉」

[訳] ⇒なつくさや…。

語法

切れ字の「や」⑤の「や」は、④から生まれた用法で、表現を切って余情を持たせる働きをする。連歌(れんが)・俳諧(はいかい)では「切れ字」という。

参考

文末に用いられる間投助詞「や」を終助詞とする説もある。また、③の「や」を副助詞または並立助詞とすることもある。

や 係助詞《接続》種々の語に付く。活用語には連用形・連体形(上代には已然形にも)に付く。文末に用いられる場合は活用語の終止形・已然形に付く。

(一)

文中にある場合。(受ける文末の活用語は連体形で結ぶ。)

〔疑問〕…か。

出典源氏物語 若紫

「あないみじや。いとあやしきさまを人や見つらむ」

[訳] まあ大変だこと。ひどく見苦しいさまを人が見てしまっているだろうか。

〔問いかけ〕…か。

出典竹取物語 火鼠の皮衣

「『ここにやいます』など問ふ」

[訳] 「ここにいらっしゃるのか」などと尋ねる。

〔反語〕…(だろう)か、いや、…ない。

出典徒然草 五九

「近き火などに逃ぐる人は『しばし』とやいふ」

[訳] 近所の火事などで逃げる人は「もうしばらく(待ってくれ)」などと言うだろうか、いや、言いはしない。

(二)

文末にある場合。

〔疑問〕…か。

出典土佐日記 二・四

「『たまならずもありけむを』と人言はむや」

[訳] 「(まさか)珠というほどでもなかったろうに」と他人は(かげで)言うだろうか。

〔問いかけ〕…か。

出典古今集 羇旅・伊勢物語九

「名にし負はばいざ言問(ことと)はむ都鳥わが思ふ人はありやなしやと」

[訳] ⇒なにしおはばいざこととはむ…。

〔反語〕…(だろう)か、いや、…ない。

出典徒然草 九二

「師の前にて一つをおろかにせんと思はんや」

[訳] 師匠の前で(先に射る)一本を粗略にしようと思うだろうか、いや、思わない。

語法

(1)係り結び(結びは連体形)(2)「結び」の省略 「や」を受けて結びとなるはずの語句が省略されて「や」で言い切った形になる場合がある。たとえば、「あやし、ひが耳にや」(『源氏物語』)〈変だ、聞き違いだろうか。〉では、「ひが耳にや」の下に「あらむ」(「む」が結びで連体形)などが省略されている。

参考

(1)「か」と「や」の違い⇒か(係助詞)(2)文末にある場合、終助詞とする説もある。

や 【八・弥】 名詞はち。やっつ。多くの数量。◆多く複合語として用いる。「や重(へ)」「や雲」

や 【矢・箭】 名詞武具・狩猟具の一つ。弓弦(ゆづる)につがえて射放つもの。篠竹(しのだけ)で矢柄(やがら)を作り、その本(もと)の部分に矢羽(やばね)(主に鷲(わし)・鷹(たか)の羽を使う)と弓弦をかける矢筈(やはず)を、先端には鏃(やじり)をつける。用途により鏑矢(かぶらや)・征矢(そや)・野矢(のや)などの種類がある。物事の極めて速いことにたとえることも多い。

や 【屋・家・舎】 名詞①

家屋。家(いえ)。建物。

屋根。

出典竹取物語 竜の頸の玉

「やの上に糸を染めて色々に葺(ふ)かせて」

[訳] 屋根の上に糸を染めて色とりどりにふかせて。

-や 【屋・家・舎】 接尾語①

取り扱い商品名の下に付けて、その職業の家、または、人を表す。「米や」「酒や」。

商・工業などの営業者、また、役者の屋号に用いる。「越後や」「成田や」。

書斎の名や文人などの雅号に用いる。「鈴のや(=本居宣長(もとおりのりなが)の書斎の名)」

や 【輻】 名詞車輪の部分の名。車軸と周囲の輪とをつなぐ放射線状の多くの細い棒。スポーク。