鲁虺日本古語辞典
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なむ

な-・む 分類連語

…てしまおう。必ず…しよう。▽強い意志を表す。

出典土佐日記 一二・二七

「『潮満ちぬ。風も吹きぬべし』と騒げば、船に乗りなむとす」

[訳] 「潮も満ちた。風もきっと吹くだろう」と騒ぐので、船に乗ってしまおうとする。

…てしまうだろう。きっと…するだろう。確かに…だろう。▽強い推量を表す。

出典更級日記 物語

「盛りにならば、形も限りなくよく、髪もいみじく長くなりなむ」

[訳] (私も)年ごろになったならば、顔かたちもこの上なく美しく、きっと髪もすばらしく長くなるだろう。

…ことができるだろう。…できそうだ。▽実現の可能性を推量する。

出典徒然草 一〇九

「かばかりになりては、飛び降(お)るるとも降りなん」

[訳] これくらい(の高さ)になったからには、飛び降りても降りることができるだろう。

…するのがきっとよい。…ほうがよい。…すべきだ。▽適当・当然の意を強調する。

出典徒然草 六

「子といふもの、なくてありなん」

[訳] 子供というものは、ないほうがよい。

〔係助詞「や」を伴って〕

(ア)

…するつもりはないか。…てくれないか。▽相手の意向を問う。

出典源氏物語 桐壺

「忍びては参り給(たま)ひなむや」

[訳] ひそかに参内(さんだい)しなさってくださいませんか。

(イ)

…できるだろうか、いや…できないだろう。▽反語の意を表す。

出典竹取物語 御門の求婚

「国王の仰せ言(ごと)を、…承り給はでありなむや」

[訳] 国王のご命令を、…お受け申し上げなさらないでいられましょうか、いや、いられないだろう。

参考

活用語の連用形に接続する連語。「なん」とも表記される。

なりたち

完了(確述)の助動詞「ぬ」の未然形+推量の助動詞「む」

なむ 助動詞 特殊型《接続》活用語の終止形に付く。

活用{○/○/なむ/なむ/なめ/○}

〔現在推量〕…ているだろう。

出典万葉集 三三六六

「鎌倉の美奈(みな)の瀬川に潮満つなむか」

[訳] 鎌倉の美奈の瀬川に潮は満ちているだろうか。◆上代の東国方言。助動詞「らむ」に相当する。

なむ 係助詞《接続》体言、活用語の連体形、副詞、助詞などに付く。連用修飾語に付くときは連用形に付く。

〔強意〕文中に用いられて、その付いた上の語句を強調する。文末の活用語は連体形で結ぶ。

出典竹取物語 かぐや姫の生ひ立ち

「その竹の中に、もと光る竹なむ一筋ありける」

[訳] その竹の中で、なんと根もとが光る竹が一本あった。

〔余情〕「なむ」を受ける結びの「ある」「言ふ」「侍(はべ)る」などを省略した形で余情を表す。

出典源氏物語 桐壺

「かかる仰せごとにつけても、かきくらす乱り心地になむ」

[訳] このようなお言葉につけても、心が暗み取り乱した気持ちでございますよ。

語法

(1)係り結び (結びは連体形)(2)結びの省略 「なむ」を受けて結びとなるはずの語句が省略されて、「なむ」で言い切った形になることもある。たとえば②の例では「なむ」の下に連体形「侍(はべ)る」が省略されている。(3)結びの消滅 「なむ」を受ける結びの部分に接続助詞が付いて下に続く場合、結びは消滅する。たとえば「年ごろよく比べつる人々なむ別れがたく思ひて」(『土佐日記』)〈この数年来親しく付き合ってきた人々は特別に別れがたく思って。〉では「なむ」を受けて連体形「思ふ」となるところだが、下に接続助詞「て」が付くため、連用形「思ひ」となって、結びが消滅する。

参考

上代には「なも」という語もあったが、『万葉集』ではすでに「なむ」を多用。中古には、会話文・手紙文に多用され、中古末には衰退し始めた。「なん」とも表記される。

なむ 終助詞《接続》活用語の未然形に付く。〔他に対する願望〕…てほしい。…てもらいたい。

出典更級日記 梅の立枝

「いつしか梅咲かなむ」

[訳] 早く梅が咲いてほしい。

参考

上代には「なむ」と同じ意味で「なも」を用いた。「なん」とも表記される。⇒表組。

なむ 【南無】 名詞信仰する仏・菩薩(ぼさつ)・教えなどの上に付けて、それらに心から帰依する気持ちを表す語。「なも」とも。◆仏教語。

な・む 【並む】 >[一]自動詞 マ行四段活用活用{ま/み/む/む/め/め}

並ぶ。連なる。

出典万葉集 四三七五

「松の木のなみたる見れば」

[訳] 松の木が並んでいるのを見ると。

>[二]他動詞 マ行四段活用活用{ま/み/む/む/め/め}

並べる。連ねる。

出典万葉集 四三一〇

「石なみ置かば継ぎて見むかも」

[訳] (天の川に)石を並べて置いたなら(牽牛(けんぎゆう)と織女は)絶えず会うことができるだろうかなあ。

>[三]他動詞 マ行下二段活用活用{め/め/む/むる/むれ/めよ}

>[二]に同じ。

出典古今集 春上

「駒(こま)なめていざ見に行かむ故里(ふるさと)は雪とのみこそ花は散るらめ」

[訳] 馬を並べて、さあ見に行こう。あの懐かしい土地では、まるで雪のように桜が散っているだろう。